欧州原子核研究機構の大型ハドロン衝突型加速器で実施されているLHC実験
について、物理学者が話しているのを聞いた。
物理学の内容については全く理解できなかったのだが、大型ハドロン衝突型加速器
というものは円周が何メートルもある水道管のようなものが27キロにもなる相当
に大きな設備であり建設には膨大な建設費用と時間が必要であるらしい。
ここで研究されていることは全世界の未来をも変えてしまうほどの研究
らしい。
そのことについては私も理解の範疇を超えているが、この物理学者のスピーチ
の最後に司会者がこんな質問をしたのだ。
「中国がこの2倍に及ぶ研究設備を建設することを発表したが、このことに
ついてどう思いますか?」。
我々、日本人の回答はおそらくこんな感じではないだろうか。
日本人「中国にそれほどの基礎技術もないし、建設すればよいというもので
もない、はっきり言って成功は困難だろうね」
残念だが大多数の日本人ならこう答えるだろう。
しかしこの物理学者はこう言った。
「これほど、膨大な設備を建設するには世界中からリソース※1を終結させる
必要がある。それは一国で完結することは困難だからだ。しかし、中国は
例外かもしれない、人・金・資源を一国で導入できるからである。
中国が新たな粒子を詳細に研究することは物理学にとってはとても良いニ
ュースだ」※1 供給源。資源。財源。2 コンピューターが稼働するため
に必要な、ハードウエア・ソフトウエアの環境。
物理学とはどのような業界よりも手本となる本当のグローバル思考
を持っているのではないだろうか。
また、日本人でノーベル賞を受賞した学者のいった言葉をふと思い出した。
「ノーベル賞を受賞した私がすばらしいのではない、私はすばらしい細胞を発見
しただけであり、素晴らしいのは細胞なんです」
このような、物理学者の言葉は私には生まれ変わらなければ理解のできない思考
であると感じている。
赤と白
天ぷらで白ワインと思っていたが、白が売り切れで赤になってしまった。
飲んでみたがやはり、天ぷらには白だ。
posted by yasuo-eguchi at 07:58| 大阪 ☀|
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