全世界において言えることであるが、人類の技術革新によってこれまで、人間
が行っていた仕事の大部分は機械で行えるようになっている。
現代においても、このまま技術革新が進めば人間の雇用は失われるのではない
かとの懸念もある。
実際はどうだろうか?
事実、アメリカの農業人口は1世紀で全体の労働者の40%から2%に減少している。
農業だけで見ると95%減少していることになる。
しかしながら、全体の雇用は減少することもなく逆に増加傾向にあると言えるだ
ろう。
世間で騒がれている労働デモは仕事がないことを意味しているようにも見えるが
実際は中間層、いわゆるエリートと末端の労働者以外の一般的な層の雇用が失わ
れているのだろう。
例えば、銀行業務でいうATMがなかったころは窓口業務は大混雑によって、
多数の窓口を設置する必要性があった。
しかし、ATMの登場によって業務はより効率化され、窓口の人数は大幅に減少
した。
それと同時に銀行は大幅に支店を増やし、結局は雇用されている人数は増加して
いるのである。
また、これまでルーティーンで行われていた窓口業務はシステム化されATMに
代替されたが、現在での窓口業務は投資・相続・資産形成などの相談窓口に変化
したのである。
これはこれまでの窓口業務に従事していた人間では対応できない、経験とスキルが
必要されるようになったのである。
ようするに、銀行では管理能力と経験・高いスキルを持った人間とガードマンしか
必要なくなったと言えるのである。
まさに社会で一番多い層である中間層の仕事はなくなってきているのである。
わが国においては、大学への進学者が激増するなかで、中間層をより多く排出する
政策をとっているようにも見えるが、どうみても誤算ではないのだろうか?
かんぱち。
香の物。
和食が好きである。
posted by yasuo-eguchi at 08:45| 大阪 ☀|
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