要因としては、現役世代の減少と不安定な経済の両面が考えられるだろう。
また、減少している企業者の質についても問題が生じている。
アナログからデジタルに移行した現代では、スマートフォンやアプリの
ように簡単に事業が成功し、生活ができるという安易な考えで独立する人たち
が多い。
具体的に言えば、独立したその日からこれまでのサラリーマン時代と同額の報酬
を自分に設定する。または、それ以上の報酬を設定する。
さらに、土日祝日は当然のように休みをとり、メディアで伝えられているブラッ
ク企業に属さないように早々と仕事を切りあげて帰宅する。
残念なことに経営者に労働基準法は適用されない。
驚くべきことにこのような若者たちが後を絶たない。
一番の敗因は己の評価を見誤ったことである。
末路は廃業し、再就職はない。
彼らにいつ会っても、誰かに言い訳をしている。
経営者に上司はいない、言い訳など無意味である。
結果が全て。
アナログな努力を忘れてはいけない。
義務教育は「忍耐」を得るためのものであると私は考えている。
子どもたちは義務教育で「がまん」を学ぶのである。
起業者よ、要領よく物事を実行したいならば、積み上げる努力を
忘れてはいけない。
砂時計。時間はもどらない。